複業ログの3本目。storeforge(ドロップシッピング事業)で、商品ジャンルを1つ決めるまでに何を確認し、何を諦めたかを書く。技術力があれば早く進められる部分と、法規制のように調べるしかない部分がはっきり分かれた検証だった。
目次
きっかけと最初の設計
AIで商品リサーチからブランド名・ロゴ・商品画像・広告素材までを高速生成し、Shopifyでショップを組んで、少額のSNS広告で検証する——という型を最初に決めた。予算は5万円上限。黒字化するまでは増やさない。
市場は日本を先に検証することにした。決済・発送・カスタマー対応・法規制をすべて自国語で完結でき、問題が起きたときに早期に気づいて対処できるからだ。海外展開は日本での型を確立してから考えることにして、最初から変数を増やしすぎないようにした。
60カテゴリから絞り込む
商品ジャンルは「競合が少なそうだから」で選ばない方針にした。競合が少ないというのは、単に需要も小さいだけの可能性があるからだ。
まず60カテゴリをゼロベースでリサーチし、そこから非電気・法令上安全・当事者性(自分や身近な人が実際に使う/詳しい)のある商品に絞り込んでいった。最終的に需要の実測データ——AliExpressの実販売数や楽天レビューの実績——まで確認して、はじめて候補として残す運用にした。
候補に挙がったが不採用にしたもの
ここが一番時間を使った部分だ。
電動・自動猫じゃらしは、レビュー件数5,294件・配送1週間まで確認が取れていて、需要面では有力候補だった。だが電気用品安全法(PSE法)の該非判定が「個別確認必須」という結果になり、判断が難しいと分かった。USB充電式(リチウム電池内蔵)の製品は規制対象になる可能性があり、確認には専門的な知識か時間が必要になる。ここで「電気製品は最初から避けて、確認作業自体を発生させない」という方針に切り替えた。
ペット用階段・スロープは法規制の問題はなかったが、需要の実測データを見ると競合が少ない理由が「実需要も小さいから」だと分かり、候補から外れた。
健康食品・サプリ・化粧品は薬機法・景品表示法のリスクが高いカテゴリとして、そもそも検討の土俵に上げないことにした。医療的な効能を示唆する表現は使えないし、後から表現を直せば済む話でもない。
爪とぎはレッドオーシャン、キャットタワーは配送コストと競合の強さがネックになり、これらも見送った。
仕入れ先の方針転換
商品ジャンルの絞り込みと並行して、仕入れ先の方針も変わった。
当初は中国輸入(AliExpress・CJ Dropshipping経由)を想定していたが、PSE法や薬機法まわりのグレーゾーンが多いと分かってきたのと、特定商取引法上、中国発送だと到着まで1〜3週間かかりLP上に長い納期表示が必要になることもあり、国内卸(PETポチッと、NETSEA等)を軸にする方針に切り替えた。Amazon・楽天からの無在庫転載も規約違反リスクが高いため除外している。
最終的に選んだジャンル
こうした絞り込みの結果、第1弾はペット不安・鎮静グッズ(カーミングベッド、フェロモンディフューザー等)に決まった。非電気で法令上のリスクが低く、消耗品としてリピート購入の余地もあり、需要の実測データでも候補3,000点超という数字が確認できたジャンルだった。
この検証で学んだこと
技術力やAIの活用で速くできる部分(商品リサーチの母数を広げる、素材を大量生成する)と、法規制のように地道に調べるしかない部分は、はっきり分かれていた。
特にPSE法・薬機法・景品表示法・特定商取引法は、知らずに進めると後から取り返しがつかなくなる領域だ。「競合が少ないから狙い目」という直感だけで動かず、法令面のリスクと需要の実測データの両方を確認してから絞り込む、という当たり前のプロセスを丁寧にやることが、結局は一番の近道だった。
次は、実際に決まったジャンルでの仕入れ先選定と、ショップ構築の実況を書く予定だ。