複業4事業(storeforge、aerial-earth-studio、afflow、民泊)を並行運営していると、「今どの事業がどれくらい進んでいるか」を頭の中だけで管理するのはすぐに破綻する。私は週次でGitHub Projectsのボードを見直し、事業ごとの進捗を1つの画面に集約している。今回は、その可視化の仕組みと、実際にどう使っているかを具体的に書く。
目次
なぜ可視化が要るのか
複業を始めた当初、進捗管理はしていなかった。各事業のタスクはそれぞれのリポジトリのissueやメモに散らばり、「今週storeforgeで何をやったか」を聞かれても即答できない状態だった。
これで困るのは振り返りのときだ。事業ごとに検証速度が違う(複数事業を並行する理由で書いた通り)ので、「今週どの事業に時間を割くべきか」を判断するには、まず「先週どの事業にどれだけ時間を使い、何が進んだか」が見えている必要がある。これが見えないまま次の週の配分を決めると、結局「気分で手をつけやすい事業」ばかりが進み、検証が止まっている事業がそのまま放置される。
可視化の仕組み: 1つのボードに全事業を集約
具体的には、タスク管理用のGitHubリポジトリ(life)にProjectsボードを1枚作り、そこに4事業+本業のissueをすべて集約している。事業ごとに別々のプロジェクト管理ツールを使うのではなく、1枚のボードにまとめているのがポイントだ。
- ラベルで事業を色分け: issueには
storeforge、aerial-earth-studio、afflow、minpakuのようなラベルを付け、ボード上で事業ごとに色が分かれるようにしている - Statusは実態に合わせて常に更新:
Todo/In progress/Doneの3段階。着手した瞬間にIn progressに動かすルールにしている(あとでまとめて更新しようとすると必ず抜け漏れる) - ビューを事業横断とタスク種別の両方で持つ: 「今週何をやっているか」を見たいときは全事業横断のビュー、「storeforgeだけ深掘りしたい」ときは事業別のフィルタビューを使い分ける
コードは各事業専用のリポジトリに置き、タスク管理だけをlifeリポジトリに一元化している。これは「事業ごとに管理ツールが分かれると、結局どこにも進捗が集約されない」という失敗を一度経験しているからだ。
週次レビューの実際の流れ
可視化の仕組みがあっても、見る習慣がなければ意味がない。私は時間割の記事で書いた休日早朝の「週次の司令塔タイム」(30〜45分)に、次の手順でボードを見直している。
- Doneに動いたissueを事業ごとに数える: 件数そのものより、「先週着手すると決めた事業で実際に何か進んだか」を確認する
- In progressのまま止まっているissueを洗い出す: 2週間以上動いていないものは、優先度を下げるか、そもそも今のフェーズでは不要かを判断する
- Todoの中身を事業ごとに眺め、来週着手する1〜2個を決める: 全事業に均等に時間を配るのではなく、その週の検証状況に応じて重点事業を絞る
- 数字が出ている事業は簡単なメモを残す: 売上や再生数などの具体的な数値はここでは詳細に触れないが、「今週の投資額5万円に対してどこまで進んだか」のような形で記録だけは残し、月次の振り返りで参照できるようにしている
このレビューの本質は「進捗を評価する」ことより「止まっている事業を早期に発見する」ことにある。複数事業を並行していると、1つの事業が数週間止まっていても、他の事業が動いていれば気づきにくい。週次で横断的に見る仕組みがあるからこそ、この見落としを防げている。
可視化してわかった落とし穴
運用してみて気づいたのは、「Doneの数」だけを見ると判断を誤りやすいということだ。小さなタスクを大量にこなしている事業はDone数が多く見えるが、それが必ずしも検証の前進を意味しない。逆に、リサーチ中心のフェーズにある事業はissueの動きが少なくても、実質的には重要な検証が進んでいることがある。
そのため今は、Done数という表面的な指標だけでなく、「その事業のボトルネックだった作業が実際に解消されたか」を自分の言葉で一言メモするようにしている。ボードの機械的な集計だけに頼ると、動きやすい事業にばかり時間を使う偏りが生まれる、という反省から加えた工程だ。
まとめ
- 複数事業を並行すると、可視化なしでは「止まっている事業」に気づけなくなる
- タスク管理は事業ごとに分散させず、1枚のGitHub Projectsボードにラベルで色分けして集約している
- 週次司令塔タイムでDone/In progress/Todoを事業ごとに棚卸しし、来週の重点事業を決めている
- Doneの件数だけで進捗を判断すると偏りが出るため、ボトルネック解消の有無を自分の言葉でメモする工程を加えている
次回は、この週次レビューをもとにした月次・四半期での事業の継続/撤退判断について書く。