平日と休日、複業に使える時間の長さはそう変わらない。それでも私は「何をやるか」だけでなく「どうやるか」そのものを平日と休日で切り替えている。平日は決めたことを淡々と実行する時間、休日は次に何を決めるかを考える時間だ。同じ複業の作業でも、この2つは頭の使い方がまったく違う。今回は、実行モードと決定モードをどう分けて回しているかを具体的に書く。

平日は「決めたことを実行するだけ」にする

平日の複業時間は、朝の送迎前後の細切れ時間と、子が寝た後のまとまった時間に限られる。この限られた時間の中で一番もったいないのは、「今日は何をやろうか」と考える時間そのものだ。10分の細切れ時間のうち3分を思案に使ってしまえば、実質7分しか手を動かせない。

そこで平日は、その日にやることを前日までに決め切っておき、当日は実行だけに徹するというルールにしている。具体的には、afflowの投稿テンプレートなら「どの商材をどのSNSにどんな文言で流すか」まで、storeforgeの検証なら「どの数字をどこまで見るか」まで、前もって決めておく。当日の自分に判断を委ねない、というのが平日の基本姿勢だ。

これができるようになったのは、複業を1つに絞らず複数を並行するようになってからだ。1事業だけだと「今日はこれをやる」がほぼ自動的に決まってしまい、逆に迷う余地が少ない。ところが複数の事業を回していると、限られた時間をどの事業のどのタスクに割くかという選択が毎回発生する。この選択を平日の実行時間の中でやっていた頃は、選ぶことに時間を溶かして結局どれも中途半端に終わる日が多かった。

休日は「次の1週間の方針を決める」時間にする

休日、特に子が起きる前の早朝30〜45分は、複業の作業そのものにはあまり使わない。代わりに、各事業の進捗を横断的に見直し、来週どの事業にどれだけ時間を配分するか、どのタスクを優先するかを決めることに使っている。

このとき見ているのは主に3点だ。

  1. 先週決めたタスクがどこまで終わったか: 終わらなかったタスクは「なぜ終わらなかったか」まで一言メモしておく。時間が足りなかったのか、タスクの分解が粗すぎて着手できなかったのかで、翌週の対処が変わる
  2. 今どこが停滞しているか: すべての事業を均等に進めようとすると逆にどれも進まないので、今週は1〜2事業に厚めに時間を配分すると決める。優先順位づけの詳細は別の記事で書いた通り、事業ごとのボトルネックの種類を踏まえて決めている
  3. 来週の平日、どの時間帯にどのタスクを割り当てるか: ここまで決めて初めて、平日の実行時間が「考えずに手を動かすだけ」の状態になる

休日のこの時間は、いわば複業の「経営会議」だ。手を動かす時間ではなく、判断を下す時間として明確に切り分けている。

なぜ平日に判断を、休日に実行を、逆にしないのか

一度、逆のやり方も試したことがある。平日の夜のまとまった時間に翌週の方針を考え、休日はその場で思いついたタスクを進める、というやり方だ。うまくいかなかった理由は2つある。

1つ目は、平日の夜は判断の質が落ちていることだ。子育てと本業(FDE)の両方をこなした後の21時以降は、思考力そのものが日中より下がっている。ここで「来週の事業配分」のような重い意思決定をすると、その場しのぎの判断になりやすく、翌週になって「なぜこの配分にしたんだっけ」と自分でも説明がつかないことがあった。

2つ目は、休日にその場で判断しながら作業すると、家族との時間との境界が曖昧になることだ。休日は基本的に家族の時間を優先しているため、複業に使える時間そのものが短く不規則だ。その短い時間の中で「何をやるか考える」と「実際に手を動かす」の両方をやろうとすると、どちらも中途半端になり、結果として複業の時間なのか家族の時間なのかが自分の中で曖昧になる瞬間が増えた。

平日に実行、休日に決定、と役割を固定したことで、この2つの問題はほぼ解消した。判断は頭が働く早朝に、実行は迷う余地のない状態で、という分担が今のところ一番回っている。

平日と休日で「進め方」を分けるためのチェックリスト

同じような分担を試す場合、次の3点を確認しておくと機能しやすいと感じている。

  • 平日の実行時間に「何をやるか」を考える余地を残していないか。当日決めるタスクが1つでも残っていると、細切れ時間はそこに食われる
  • 休日の判断時間に、先週の実績(終わった/終わらなかった)を振り返るステップを入れているか。振り返りなしで来週の配分だけ決めると、同じ見積もりミスを繰り返す
  • 休日の判断時間と、休日の作業時間を意識的に分けているか。両方を同じ枠でやろうとすると、判断も作業も浅くなる

まとめ

  • 平日は「決めたことを実行するだけ」の時間にし、当日に何をやるか考える余地をなくしている
  • 休日の早朝は複業の「経営会議」として、先週の振り返りと来週の事業配分を決める判断の時間に使っている
  • 判断と実行を同じ時間帯でやろうとすると、判断の質が落ちるか、家族の時間との境界が曖昧になるかのどちらかが起きた
  • 平日=実行モード、休日=決定モードと役割を固定したことで、限られた時間の中でも迷いなく手を動かせるようになった

次回は、この休日の「経営会議」で使っている振り返りの具体的なフォーマットについて書く。

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