副業を個人事業主として始めるときの開業届をどう提出したか、複業ログの番外編として、最初の複業を個人事業として始めた際の実例を書く。結論から言うと、税務署の窓口で紙に手書きするのではなく、クラウドサービスで作成して提出した。今回は、その判断理由と実際の手順を具体的に書く。
なぜ紙の手書きを避けたか
開業届自体は、税務署の窓口かオンラインで手に入る様式に必要事項を書いて提出すれば済む、手続きとしては単純なものだ。だが実際に検討し始めると、次の3点が引っかかった。
- 本業と並行して書類仕事に時間を割きたくなかった: 本業のFDE(企業のAI導入支援)と子育てのすきま時間の中で、税務署に行く時間・様式を調べて手書きする時間を確保するのが単純に惜しかった
- 青色申告承認申請書も同時に出す必要があった: 開業届だけでなく、青色申告特別控除を受けるための承認申請書も、開業から2ヶ月以内という期限つきで別途提出する必要がある。2つの書類を別々に調べて作るのは二度手間だった
- その後の確定申告・会計ソフトとの連携を見据えていた: 開業届の提出はゴールではなく、その後何年も続く記帳・確定申告の入り口でしかない。ここだけ紙で完結させて、後の会計処理と情報が繋がらない状態にするのは非効率だと考えた
使ったサービスと決め手
これらの引っかかりを解消する方法として、マネーフォワード クラウド開業届を使って作成・提出した。決め手は次の3つだった。
- 質問に答えるだけで書類が作成できる: 税務署の様式を自分で調べて手書きする必要がなく、画面の質問(事業内容、屋号の有無、開始日など)に沿って入力するだけで、開業届・青色申告承認申請書の両方が作成できた
- 青色申告承認申請書も同時に進められる: 開業届単体のサービスではなく、青色申告の承認申請もセットで扱えたため、期限つきの2つの書類を別々に管理する手間がなくなった
- クラウド会計ソフトとの連携が見込める: 同じサービス系列のクラウド会計ソフトを使えば、開業時の情報がそのまま引き継がれる設計になっている。開業届の提出を単発の手続きで終わらせず、その後の記帳・確定申告まで一続きのフローとして考えられたのが大きかった
実際にやった手順
- サービス上で事業内容・屋号(使う場合)・開業日などの質問に回答する
- 開業届と同時に、青色申告承認申請書の要否を確認し、両方作成する
- 作成された書類をダウンロードし、税務署へ提出する(郵送・持参・e-Taxのいずれかを選べる、私は郵送で完結させた)
- 控えを保管する(後日、屋号入りの銀行口座開設や各種申請で提出を求められる場面があるため)
書類自体の作成は30分程度で終わった。それまで「税務署に行かないといけない」というイメージで先延ばしにしていたが、実際にはオンラインで完結する部分が大半だった。
振り返って感じたこと
開業届の提出自体は、事業を始める上で必ず通る一度きりの手続きだ。ここに時間をかけすぎず、かつ後工程(確定申告、会計ソフトでの記帳)との繋がりを意識して選んだことが、結果的に良かったと感じている。特に、複数事業を並行運営する前提だった自分にとって、最初の事務手続きの段階から「1つのサービス系列で完結させる」という選択をしておいたことが、後々の管理コストを下げることに繋がった。
まとめ
- 開業届は税務署窓口での手書きではなく、クラウドサービスでの作成・提出を選んだ
- 決め手は「質問に答えるだけで作成できる」「青色申告承認申請書も同時に扱える」「その後の会計ソフト連携を見据えられる」の3点
- 書類作成自体は30分程度で完了し、税務署への提出は郵送で済ませた
- 最初の事務手続きの段階から後工程との繋がりを意識したことが、その後の管理コストを下げた
次回は、複業ログの中でまだ触れていない各事業の実況に戻る予定だ。
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