複業ログでaerial-earth-studio(Google Earth Studioで作る空撮動画のYouTubeチャンネル「空から見る野球」)について書く。今回のテーマは「企画のネタ切れをどう防ぐか」だ。結論から言うと、私はネタを思いついたときにその場で全部作り込まず、「思いつき」を貯める場所と「作り込み済み」を貯める場所を分けている。この2段構えのストックがないと、公開日が近づくたびに企画から考え始めることになり、いずれ手が止まる。

なぜ「思いついた日」に企画を完成させてはいけないか

動画チャンネルを始めたばかりの頃、私は企画を思いついたらその日のうちに台本まで詰めようとしていた。だがこれはうまくいかなかった。理由は単純で、思いつきの鮮度と作り込みに必要な集中時間が、すきま時間の中では同じタイミングで確保できないからだ。

子どもの寝かしつけ後の30分でふと「このネタは面白いかも」と思いつくことはよくある。だがその30分で調査・構成・台本まで仕上げるのは無理がある。かといって思いつきをメモせずに寝ると、翌日には8割方忘れている。

だから今は、思いついた瞬間にやることを「メモ1行だけ」に絞っている。作り込みは別のタイミングでまとめてやる、と役割を分離した。

ストックを2段階に分けて管理する

具体的には、企画を以下の2段階で管理している。

  1. 思いつきストック: タイトル案・元ネタ・なぜ面白いと思ったかを1〜2行でメモするだけの箱。フォーマットは気にせず、思いついた順に足していく
  2. 作り込み済みストック: 構成・調査済みの素材・撮影/レンダリング対象までが固まった、いつでも着手できる状態の企画

この2段階に分けたことで、すきま時間の質に応じてやることを選べるようになった。5分しかないときは思いつきストックに1行足すだけ。まとまった1時間が取れたときは、思いつきストックの中から筋が良さそうなものを1本選んで、作り込み済みストックに昇格させる作業をする。

チャンネルの企画は「イベント逆算型・常緑型・ランキング型」の3層で設計しているが、この3層それぞれについて思いつきストックを持つようにしている。1つの型に偏ってストックが溜まると、公開ペースが崩れたときに埋め合わせが効かないためだ。

ストックが尽きそうなサインをどう見るか

ネタ切れは突然来るのではなく、前兆がある。私が目安にしているのは「作り込み済みストックの残数」だ。具体的には、次の1本を作り終えた時点で作り込み済みストックが2本を切っていたら、その週のすきま時間は思いつきストックの棚卸しに使う、というルールを自分の中に持っている。

これは頭の中だけでなく、GitHub Projectsのボードで管理している。企画をIssue化して、思いつき段階・調査中・作り込み済み・公開予定というステータスで並べているので、ボードを見れば作り込み済みの残数が一目でわかる。数字で見える化しておかないと、「まだ大丈夫だろう」という感覚だけで動いてしまい、気づいたら本当にゼロになっていた、という失敗を過去にしている。

素材集めは企画確定前から並行して進める

もう1つ実践しているのは、企画がまだ思いつきストックの段階でも、関連する素材や情報収集だけは並行して少しずつ進めることだ。たとえば球場や観光地の候補が挙がった時点で、座標データや基礎情報の収集を始めてしまう。企画として採用が決まってから調査を始めると、そこから作り込みまでの時間が長くなり、結局「今すぐ作れる企画」が枯渇する。

逆に、素材だけ先に集めておけば、思いつきストックから作り込み済みへの昇格にかかる時間は短くなる。ここは本業のエンジニアリングで「要件が固まる前から調査・下準備を進める」動き方に近い感覚があり、複業側にもそのまま応用できている部分だ。

まとめ

  • 思いついた瞬間に完成させようとせず、「思いつき」と「作り込み済み」の2段階でストックを分ける
  • すきま時間の長さに応じて、思いつきの追加か昇格作業かを選べるようにする
  • 作り込み済みストックの残数を可視化し、2本を切ったら棚卸し週に切り替えるルールを持つ
  • 企画確定前でも素材収集だけは並行して進め、昇格にかかる時間を短くしておく

次回は、海外向け日本観光チャンネルとして検討している2チャンネル目の企画検討プロセスについて書く予定だ。

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